運動が抜け毛予防に?仕組みと方法
公開日: 2017年8月8日更新日: 2018年6月21日
運動不足だと抜け毛になりやすいとよく言われます。しかし、運動すればそれだけ抜け毛予防になるのかというと、必ずしもそうではないようです。実は、運動はまったくしない場合だけでなく、やりすぎた場合も抜け毛を増やしてしまいます。それなら、抜け毛予防になる運動とならない運動の違いはどこにあるのでしょか? 抜け毛予防になる適度な運動があるなら取り入れてみたいという人も多いはずです。ここでは抜け毛と運動の関係について解説します。
皆さんの運動習慣を調査!
まずは、世間一般の人がどれくらい定期的に運動をしているのかアンケートを取って調べてみました。
【質問】
運動を定期的に行っていますか?
【回答結果】
はい:113名
いいえ:98名
【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年2月23日~2017年2月24日
有効回答数:211サンプル
定期的に運動している人が若干多め
今回のアンケートでは、日頃から運動しているという人がしていない人よりもやや多いという結果になりました。
・週末は外でサイクリングや水泳、スポーツジムで筋トレなどをしています。週に2、3回ですね。(30代/会社員/男性)
・毎日ウォーキングで20分は歩いている。万歩計をつけているので一日1万歩は歩くようにしている。(40代/専業主婦・主夫/女性)
・ヨガを週に1~2回行っています。時間は1時間から1時間半です。他に自宅にてヨガに関連したストレッチなどを毎日行っています。(50代/専業主婦・主夫/女性)
運動を行っているという人には、週に1回程度の人から毎日行っている人まで幅がありました。運動の内容としては、ウォーキングやジム通いが目立ちます。みなさん、自分のペースで生活の中に運動を取り入れている様子がうかがえました。一方、運動はしていないと答えた人のコメントは以下の通りです。
・健康を維持するためにも運動する必要があると思っているが、毎日忙しくてなかなか運動する時間がとれないので。(40代/その他専門職/女性)
・仕事が肉体労働を主としているため、定期的な運動は特にしていない。(40代/会社員/男性)
・小さい子どもがいるので、なかなか運動する時間までとれないです。(30代/専業主婦・主夫/女性)
運動をしていない人のコメントを見ると、「時間がないからできない」「仕事自体が肉体労働だから」という意見が目立ちました。運動はわざわざ時間を作ってやらなければならいと思っている人が多いことがわかります。
アンケートの結果、個人差はあるものの適度に運動を行っている人が多いことが分かりました。ではみなさんが行っている運動は抜け毛予防になるのかどうか見ていきましょう。
運動で抜け毛は防止できる?
運動で抜け毛が防止できるかどうかはどんな運動をどの程度行うかが大きく関係しています。
たとえば、ウォーキングやジョギング、ヨガなどの軽い有酸素運動なら、血行を促進するため、抜け毛防止になると言えます。
適度な有酸素運動であれば、ジヒドロテストステロンの生成も抑えられるため、AGAの人にも効果的です。
しかし、厳しい負荷をかけた筋トレなど無酸素運動は男性ホルモンのテストステロンを増やしてしまいます。
テストステロンは5αリダクターゼと結びつくことでジヒドロテストステロンになるため、無酸素運動でテストステロンを過剰に分泌させてしまうと、抜け毛のリスクを高めることになってしまいます。
適度な有酸素運動は抜け毛防止になるものの、過剰な無酸素運動は抜け毛を増加させるということですから、どこまでやるのか加減が難しいと言えます。
また、激しい運動は本人が楽しみながらやっていても肉体的にはストレスになっている場合があります。
たとえば、ジョギングは有酸素運動ですが、どんな天候や体調でも毎日続けると決めてしまうことによってストレスに変わることもあります。
その場合はストレスの影響のほうが強くなり、抜け毛予防にはなりません。
抜け毛防止に効果的な運動方法とは
抜け毛防止のための運動は、基本的に有酸素運動です。
呼吸をしながら行う、リラックス効果の高いヨガやストレッチなどが適しています。
ウォーキングなどもリラックスしながら歩けるのであれば抜け毛防止に効果的です。
しかし、どの運動も正しいやり方と呼吸法で行うことが重要です。
ヨガやストレッチには、上手いか下手かというよりも、どのタイミングで息を吸うか吐くか、どのくらいの速さで身体を動かすかによって効果に差が生まれます。
どんな運動でも、抜け毛予防の効果を引き出すためには、ストレスを感じずにリラックスして運動することが不可欠です。
ウォーキングなどを習慣的に行うときには、あまりルールを厳しくしないようにすることも大事です。
毎日必ず1時間ずつ歩くというようなルールを前もって決めてしまうと、天候が悪いときも疲れがたまっているときも、そのルールに従って運動しなければならなくなります。
それがストレスになり、抜け毛を増やすほうに働いてしまったのでは意味がありません。
週3日以上、体調に合わせてできるだけ長くというような努力目標にして、できなかったときにもペナルティなどを課さないほうが、抜け毛予防には適しています。
運動だけで抜け毛を改善することはできない
運動をまったくしないよりはしたほうが血行はよくなりますが、抜け毛の原因は血行不良だけではありません。
運動をしたからといって必ず抜け毛が改善するとは限りません。
他にも抜け毛の原因になり得ることはたくさんありますから、どんな原因で抜け毛が起こっているのかきちんと見極めて、その原因に合った対策をすることが大事です。
運動を抜け毛予防や改善のためのメインの手段にはせず、リラックス法のひとつとして取り入れるくらいのほうが現実的です。
抜け毛の予防や対策をするなら、生活習慣を見直したり、食事の内容を見直したりすることも必要です。
シャンプーなどヘアケアの仕方が間違っていないかのチェックも欠かせません。
抜け毛予防の原因の数だけ対策の方法もあるため、どんな対策ができるか、気になるものは随時取り入れて試してみましょう。
もし、やってみて効果が見られない場合でも、必要以上に落ち込む必要はありません。
ピッタリの方法が見つかったときに喜べばよいだけで、うまくいかなかったときには次を試してみるくらいの気持ちで行うと、抜け毛を増やさずにさまざまなものを試していけます。
まとめ
運動はうまく取り入れられれば抜け毛予防にプラスになりますが、無理に取り入れるとマイナスに働くこともあります。
運動が苦手でストレスになるというのであれば、無理に運動を取り入れる必要はありません。
たまに硬くなった身体を伸ばすストレッチ程度を取り入れるくらいでよいでしょう。
抜け毛予防や対策は原因に合っていることが何よりも大事です。
専門サロンのアドバイスも受けながら、原因に合った対策をしてみてはいかがでしょうか。
関連記事:「継続は力なり!年代別の抜け毛予防方法と改善策」
薄毛のお悩みはプロに相談することが一番の近道です
薄毛、抜け毛の原因は遺伝、日常的なストレス、生活習慣など個人差があります。これらが原因で、頭皮環境が悪化し、毛穴の汚れや血行不良を引き起こし、薄毛に繋がってしまいます。
そのため、自分に合っていないケアをしていても改善はしません。
大切なのは抜け毛の原因を調べ、その原因にあった正しいアプローチをすること。
この記事の監修 株式会社バイオテック