タイプ別に紹介!後頭部の薄毛の原因&症状
公開日: 2017年8月25日更新日: 2018年6月21日
薄毛が気になる部位は人によって異なります。たとえば、前頭部や頭頂部の薄毛を気にしている人が多いなか、後頭部の薄毛が特に気になるという人もいます。ですから、薄毛になる部位が違うのには何か原因があるのかもしれません。たとえば、男性と女性では薄毛になり方やなりやすい部位が違います。そもそも女性と男性では薄毛になる割合も違っています。そこで、今回は薄毛の中でも後頭部の薄毛にスポットを当て、原因や症状について解説をしながら、薄毛を効果的にカバーする髪型についてもご紹介します。
目次
後頭部の薄毛に対し皆さんの意見を調査しました
まずは、後頭部の薄毛を気にしている方に、どんな時に気になるのか質問してみました。
普段は見えない分だけ気になる後頭部の薄毛
・特にエレベーターや満員電車等で、すぐ後ろに誰かが居ると非常に嫌ですね。エレベーターなら一番奥に乗りたいですよ。(40代/会社員/男性)
・会社の会議で、月1回、階段教室のような講堂を使って大人数で会議をすることがあり、後ろの席の人に後頭部の薄毛を見られているだろうなと感じるとき。(40代/その他専門職/女性)
・櫛に大量に髪の毛が絡みついているのに気が付いた時。自分は割合前の方は髪が豊かなのでどう考えても後頭部から抜けている。ウチは女でも苦労すると後頭部がハゲる家系。(50代/専業主婦・主夫/女性)
・後頭部は鏡を使わなければ見ることができないので、朝髪型をセットするときに後頭部の薄毛が気になってしまいます。(30代/会社員/男性)
・美容室で合わせ鏡を使って仕上がりを確認するとき悲しくなります。(20代/会社員/男性)
・湿気や汗で髪がペッタンコになってしまったときは後頭部の薄毛が気になります。髪が細いのですぐにペタンとなってしまいがちです。(60代/専業主婦・主夫/女性)
【質問】
どんなときに後頭部の薄毛が気になりますか?
【回答結果】
フリー回答
【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年2月21日~2017年2月21日
有効回答数:107サンプル
後頭部の薄毛が気になる瞬間は人によってかなり違うようです。普段は合わせ鏡をしたときくらいしか自分の目で見る機会がない後頭部の薄毛だけに、他人の視線は他の部位以上に意識してしまうのかもしれません。手で触れたときに気になるというコメントがあったのも、手で触れやすい後頭部の薄毛ならではの特徴のように思われます。では、後頭部の薄毛の原因は何なのかを見ていきましょう。
後頭部の薄毛の原因とは
後頭部が頭頂部や前頭部よりも薄毛になりにくいのは、男性ホルモンの影響をほとんど受けない部位だからです。
後頭部が薄毛になる理由は、主に血行不良かストレスか生活習慣です。
頭皮の血流が鈍ると、毛根に運ばれてくる酸素も栄養の量が減り、酸欠気味や栄養不足気味になります。
そうなると、髪が抜けやすく育ちにくい状態になります。
ストレスは、自律神経を乱し、血行不良の状態を招きます。
また、頭皮の下の筋肉や首が緊張して頭皮が張り、頭皮の血行が悪くなります。
ストレスがかかり続けると、血流が悪い状態が続くため、頭皮の血行も悪くなるというメカニズムです。
生活習慣は食事も睡眠も運動も後頭部の薄毛の原因と考えられます。
なかでも、食事の偏りは髪を作る栄養素に大きく関係しているため、薄毛に直接関係すると考えられます。
それ以外の生活習慣に関しては、自律神経のバランスが乱れることでホルモンバランスも乱れることが薄毛に関わっていると考えられます。
詳しくは、「後頭部の薄毛の原因とは」をご参照ください。
後頭部の薄毛はaga?
後頭部の薄毛は、基本的にagaとは関係ありません。
なぜなら、後頭部や側頭部の毛根部にはアンドロゲン受容体(アンドロゲンレセプター)がないからです。
agaの原因となるジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体と結びつくことによってagaは発症するのですから、後頭部ではagaが発症し得ないというわけです。
ですから、agaが疑われるような場合は、他の原因による後頭部の薄毛が前頭部や頭頂部のagaと同時に進行しているのだと考えた方がよいでしょう。
後頭部の薄毛の原因になるストレスや、食生活、タバコはagaにも関係していると言われています。
頭頂部から後頭部の方へagaが進行するのと同時に後頭部の薄毛も進行すれば、agaが関係しているように見える可能性もあります。
つまり、後頭部の薄毛はagaとは無関係でも、agaによって前頭部や頭頂部が薄毛になっている場合には後頭部も同時進行で薄くなることはあり得るということです。
詳しくは、「後頭部の薄毛が目立つ…agaの可能性はある?」をご参照ください。
女性の後頭部…薄毛が進行する原因は?
後頭部の薄毛の原因は主に生活習慣やストレスが原因です。
そのため、後頭部の薄毛は性別に関係なく見られます。
しかし、後頭部の薄毛でも男性だけ、女性だけに当てはまる原因というのはあります。
たとえば、薄毛の原因としてよく知られているagaは、男性型脱毛症という意味ですから、男性にのみ当てはまる薄毛の原因です。
男性ホルモンの影響が大きく、前頭部がM字型に脱毛したり、頭頂部の脱毛がO型に広がったりするのがagaの特徴です。
もちろん、M型とO型の脱毛が同時進行するパターンもあります。
男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼの作用でジヒドロテストステロンとなり、それが毛根部のアンドロゲン受容体と反応することがagaの発症原因です。
ジヒドロテストステロンが毛周期の成長期を短縮させてしまうため、育っていない毛が抜けてしまうことになります。
しかし、アンドロゲン受容体は後頭部にはないため、男性にのみ当てはまるagaは後頭部の薄毛の原因とは言えません。
それに対して、女性にだけ当てはまる薄毛の原因は妊娠、出産、授乳の時期と更年期を中心としたホルモンバランスの乱れです。
女性ホルモンの影響で起こる薄毛は、頭全体で起こることが多く、ピンポイントには表れにくいのが特徴です。
ですから、女性の場合も後頭部だけが特に薄いという場合には、ホルモン以外の要因によって脱毛していると考えて対策をしたほうがよいでしょう。
女性の場合、無理なダイエットが原因になっていることもあります。
食事の量が減ること以上に、タンパク質が不足したり、ビタミンやミネラルが不足したりすることが丈夫な毛が減ってしまう原因になり得ます。
女性の社会進出でストレスがかかる機会が増えていることも後頭部の薄毛の原因と言えます。
女性も頭皮環境が悪化しやすくなっているため、後頭部の薄毛が増えているのです。
詳しくは、「後頭部が薄いかも…女性の薄毛の原因と対策」をご参照ください。
後頭部の薄毛をカバーしたい!髪型のポイント
後頭部が薄いことを目立たせないためには、無理やり隠さないということがポイントになります。
薄毛が目立つところを隠そうとするあまり、不自然な髪型になってしまうと、かえってそこに目が行きやすくなります。
パーマをかけることでボリュームを出すという手も考えられますが、パーマは髪や頭皮の負担になりやすい行為です。
薄毛を進行させる原因になることを考えるとおすすめできません。
後頭部は前頭部や頭頂部と比べると髪型でカバーしにくい部位ですが、目立たなくさせることはできます。
周囲の髪を伸ばして持ってくるような隠し方をすると目立つのですから、清潔感とナチュラルさを重視するなら、短髪が基本です。
髪型で隠そうとすると髪を長めにしようと思いがちですが、髪は長くなると髪が濃い部分と薄い部分の違いが分かりやすくなってしまいます。
コントラストがはっきりすると逆に目立ってしまうため、髪は短くしたほうが薄毛をカバーしやすいと言えます。
毛が薄くなくても短髪なら地肌が見えることもあります。
頭皮が透けて見えても不自然ではない状態を作るのがカバーすることに繋がります。
後頭部の薄毛カバーに適した髪型には、ソフトモヒカンやおしゃれボウズ、ベリーショートなどがあります。
いずれもスタイリングが楽なうえに、どんな人でも似合う髪型です。
前髪の量が多い場合には、ツーブロックオールバックで視線を前頭部や頭頂部に持って行く手もあります。
詳しくは、「後頭部の薄毛を隠したい!効果的にカバーできる髪型とは」をご参照ください。
まとめ
前頭部や頭頂部よりは薄毛になりにくい後頭部ですが、後頭部の薄毛は自分では見えない分だけ、気になりやすいとも言えます。
他人の目が後頭部に向いているような気がするだけで心配になってしまうからです。
後頭部の薄毛はagaではありませんが、生活習慣やストレスが大きく関わっています。
男女を問わずに見られる薄毛ですから、自分ひとりで悩んでいる人も少なくないでしょう。
対処の仕方に悩んでいる場合は、専門サロンに相談してみることが悩みの解決につながるかもしれません。
薄毛のお悩みはプロに相談することが一番の近道です
薄毛、抜け毛の原因は遺伝、日常的なストレス、生活習慣など個人差があります。これらが原因で、頭皮環境が悪化し、毛穴の汚れや血行不良を引き起こし、薄毛に繋がってしまいます。
そのため、自分に合っていないケアをしていても改善はしません。
大切なのは抜け毛の原因を調べ、その原因にあった正しいアプローチをすること。
この記事の監修 株式会社バイオテック